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2007.10.04

Got Stoned

10月3日、そろそろ日付も変わろうかという時間帯。
知人宅から家へ帰るべく、すっかり人気が無くなった道を車で走っていたら、
唐突に、背後から『バスッ』という聞きなれない音が。
てっきり後輪で空のペットボトルか何かを踏んだか?とも思ったけれど
今迄に聞いたどの音とも、ちょっと違う、違和感があった。

何かが起きたのは間違いない。状況的におそらく投石だろうと察しはつくものの、
もちろん過去にそんな経験したことないので確信はない。
かといって暗い道で車を留める方が危険なので、とにかく家に向かってスピードを上げる。

数秒後、シャリシャリシャリ。。とこそばゆい音が車内に広がりだして、
ますます気味が悪くなる。結局、家にかるまでずっと続いたしゃりしゃり音の正体は、
細かいヒビが窓ガラス全面に広がっていく音だったらしい。

stoned_1


石が当たったのは、運転席から遠い左後部ウインドウだったうえ
車の購入時に防御フィルムを貼ってあったおかげで
ガラスの破片が車内に飛び散ることもなく、多少動揺はしたものの
怪我を負うことも、パニックになることもなく済んだのは、不幸中の幸いだった。

さらに流通台数の多いパジェロJr.だったので、純正のスペアガラスの在庫もあって
ディーラーさんに車を持ち込んだ当日には、修理も完了。
でもなにが不幸って、保険が利かないために、修理費全額自分持ちなのよね。。
修理代金を払うときに、またむかむかと腹が立ってきた。

事故の状況を思い返してみると、石が投げられる直前、数メートル先に、
黄色いTシャツを着た少年とその仲間数人の姿が見えたのを覚えている。
周囲に他に人の姿はなかったこと、またその直後にガラスが割れたタイミングから、
どう考えても、彼らがやったとしか思えない。

石を投げたと見られる少年らは、まだ10代半ばか後半くらいだと思う。
(といってもティモール人は小柄で細い人が多いので、もっと上かもしれない)
むしゃくしゃしていたのか、それとも単なる愉快犯かは、私にはわからない。

IDPに限らず、この国の若者たちの多くが、将来への希望を見出せずに
フラストレーションを募らせていく姿は、見ていて本当に痛々しい。
不安定な政治社会情勢や失業率の高さ(=極端に少ない雇用機会)を
既定のものとして育ってきたという点で、彼らは一義的に被害者である、と思う。
ただその捌け口を、矛先を他者に向けることは明らかに間違っている。

本来子供をしつけ戒めるべき親たちも、生活に疲れてそれどころではないのかもしれない。
でも。じゃあ。いったい誰が責任を持つのだろう。彼らの将来に対して。
ノンフォーマル教育や職業訓練を通じて、若者のモチベーション向上に寄与しようという
NGOは多いし、実際に成果を上げている。けれど、労働市場が拡大する気配は無く
せっかく身につけた技能を活かせる機会は限られたままだ。
そんな中でも、企業と交渉してインターン制度を導入したり、起業支援をしたりと
少しずつ、イノベーティブな試みが始まっているのを聞いて、勇気づけられることもある。

反面、政治家らは口をそろえて、若者の雇用促進は平和の定着、国づくりの最重要課題だと
言うけれど、で具体的に何を、というのはまだ明確ではないように思う。
一朝一夕に状況を解決するような打開策なんてどこにもないのは、明白すぎる現実で、
だからこそ、とにかく行動することが大事なのに。


そろそろ在ティモール歴も半年。
同じ職場の、9割がたが投石を受けた経験ありという状況下で
これまで被害を免れていたのは、運が良かっただけなのかもしれない。
そして経済・社会情勢が改善されない限り、またいつ、次の石が飛んでくるかわからない。

新たな被害者を生まないためにも、私も、自分のできるところで
社会変革への貢献を続けることくらいしか、根本的な解決策/防御策はないのだろう。
草の根から、ほんのわずかずつでも状況が変わっていくのを見れば、
きっと彼らの心持も、徐々に上向き、前向きになっていくことを願いながら。
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