--.--.--
2009.07.25
天上界
2009.07.25
2009.07.24
2009.07.24
2009.07.24
2008.10.23
小三治!
久々に書いたblogに反応した知人からのメールで、
先日『プロフェッショナル仕事の流儀』に小三治師匠が出演されたと知りました。
誰か録画してませんかーーーーーーーーーーーーー!!!!
と叫びかけたその瞬間、
10月26日(日)に再放送があることを発見。
どなたかー!録画しておいてもらえませんかーーーー?????
先日『プロフェッショナル仕事の流儀』に小三治師匠が出演されたと知りました。
誰か録画してませんかーーーーーーーーーーーーー!!!!
と叫びかけたその瞬間、
10月26日(日)に再放送があることを発見。
どなたかー!録画しておいてもらえませんかーーーー?????
2008.05.10
トーキョー中



5月9日、朝8:00過ぎに成田着。寒い。
GW頃のNHKニュースで「日本は真夏日」と聞いて安心していたのに。
10:00前に実家着。午前中は、あす土曜の友人結婚式に備えて、
クローゼットから服やら靴やらストールやらを引っ張り出してはとっかえひっかえ。
なんとなく落としどころの目星はつけたものの、なんだかしっくりこない感じ。
軽いお昼のあと、銀座へ。
ちょうど歯科検診の予約があったので早めに家を出て幾つかお店を覗いてみるも、
やはりこれ!という服には出会えず。しかし靴好きの血はしっかり健在で、
TLでは決して履くことのない=数カ月間日本でたんすの肥やしになることを承知で、
つい、ついつい、サンダルを購入。
14:30から歯医者。ホテルラウンジみたいなきれいな受付にちょっと驚く。
銀座のど真ん中で歯の治療をすることになるとは、想像だにしていなかったけれど
若いながら評判がよい先生だけあって、説明も詳しく、腕も確か。な気がする。
きれいに磨けていて歯石も殆ど付いていない、と褒められてほっとしたのもつかの間、
右上に虫歯が見つかり、大急ぎで来週中に処置してもらえることに。さすが、話も早い。
久しぶりのクリーニング(←大好き)で、歯もつるつるになって、かなり満足。
鳩居堂やソニプラで細々とした買い物を済ませたら、新宿に移動。
17:30 半年ぶりにまつげパーマをかけて、
19:00 友人と待ち合わせのため伊勢丹へ。
ここでも靴売り場をひやかし、地下でパンとベーグルを買いこみ、やっとこさ夕食。
19:30 厚生年金会館方面にある、オステリア・ヴィンチェロ 着。
3,990円のプリフィクスコースに、スプマンテ&白・赤を1本とディジェスティフまでいただいて
1人あたり約12,000円と、評判通り、素晴らしいコストパフォーマンス。
お料理は言うまでもなく、おすすめいただいたイタリアワインも非常に美味だった。
寝不足ですぐ酔うかと思いきや意外と元気でいられたのも、ワインの美味しさのおかげかも。
サービスもほどほどにカジュアルで、友人との集まりにも良さそう。
たっぷり食べて、飲んで、語って、気づけば終電近く。
滞在中、ずっとこのペースが続くかと思うと、さすがに少々不安。。
***

目出度い門出の日は、あいにくの雨。
昨日放ったらかしだった荷物を片付け、
クローゼットの入れ替え(前回11月に帰国した際の冬服が残っていた)を始めたら
すぐ時間が経ってしまい、空き巣に入られたような散乱状態のまま、時間切れ。
何か月ぶりか思い出せぬほど久々に
9cmヒールを装着し、おぼつかない足取りで
よろよろと表参道へ。
10年近い付き合いの美容師さんと、まるで先月会ったばかりのような顔で雑談しながら
カット→パーマ→セットで、あっという間に3時間。
大統領襲撃やら地震やら、最近のティモールの報告もしたにはしたけれど、
フィアット500(チンクチェント)復刻の話がいちばん盛り上がったような気がする。
きっと日本では車運転することはないと思うけれど、でもあれは欲しい。
オートマあるのかなあ。邪道な気もするけど、とつい本気で考えてしまってしまったくらい。

新郎新婦とはゼミの同期、さらに新婦は
サークル間でも交流があったこともあり、
会場には懐かしい顔がずらり。
御歳70を超えられた教授も、奥様も
変わらず矍鑠とされていらっしゃるお姿に
嬉しい気持ちになる。
しかし毎回、数年来無沙汰していた友人と
再会を果たすたびに感じるのは、
みんな変わらんよね。と。ほんとに。
いや自分も最たるものだと思うけどさ。
奇しくも卒業10周年という節目の年で、少しは感慨や感動に浸りもするかと思いきや
あまりに皆そのままなので、顔を見た瞬間、10年前にタイムスリップしてしまうのが常。
クールな新郎新婦の人柄を反映してか、唐突に『若き血』大合唱が始まった以外は
(早慶戦での刷り込み効果か、自分も含めみんな歌詞をそらで覚えているのにびっくり)
終始落ち着いたトーンで披露宴が進んだおかげで、皆とゆっくり話ができたのもよかった。
次はまた誰かの結婚式、、と言いかけて、残りのタマがあまり無いことに気づき
少々冷や汗をかきつつ、また秋の再会を約束してお開き。
I谷&N実、幸せのお裾分けをありがとう。どうぞ末永くお幸せに。
2008.05.08
バリ中。
14:35。メルパチ航空にしては奇跡的なオンタイムで、デンパサール空港着。
ビザ入管待ちの行列もなく、史上最高にスムースなバリ島入り。
JAL成田便は23:55と半日先。乗継ぎまでの時間を最大活用すべく、荷物を預けて外へ。
まずはJl.Sunset沿いのジェンガラ焼のお店で即決・高速な買い物を済ませ、クタのネイルサロン サリ・ラトゥへ。わざわざ予約しておいたカルジェルは、なんとジェル切れでできないと。だったら何度もメールやり取りしてる間に言ってくれよ…。気を取り直して、ラメとラインストーン、フットケアのフルコース。バリ品質の粗い仕上がりだけど、これで25ドルなら文句は言うまい。
コース変更のために浮いた小一時間で、バリ最大規模のショッピングセンター、ディスカバリーモールに駆け込む。TOPSHOPをちら見し、そごうでお土産を物色&栄養補給を済ませたところで、サロンからの迎えの車が到着したとの電話。本日最後のメニューである、スパへ向かう。
今回はフランジパニ・エステティックスにて、デトックスマッサージ&ディープクレンジングフェイシャルの4時間コース。ヴィラ形式の個室をゆったり使い、極楽気分を満喫したら、ヘルシーミールをテイクアウトして空港へ。
荷物をピックアップしてJALカウンターに辿り着いたのは、フライトの1時間10分前。でも前日にwebチェックインしておいたおかげで、カウンター手続きも涼しい顔ですんなりと終了。座席も2階席の3列独り占めで、安眠できそう。万事快調だったバリ滞在を半年ビールのエビスビールで祝いつつ、日本でのフル回転な日々に備えて、就寝。7時間後には東京です。
ビザ入管待ちの行列もなく、史上最高にスムースなバリ島入り。
JAL成田便は23:55と半日先。乗継ぎまでの時間を最大活用すべく、荷物を預けて外へ。

コース変更のために浮いた小一時間で、バリ最大規模のショッピングセンター、ディスカバリーモールに駆け込む。TOPSHOPをちら見し、そごうでお土産を物色&栄養補給を済ませたところで、サロンからの迎えの車が到着したとの電話。本日最後のメニューである、スパへ向かう。

荷物をピックアップしてJALカウンターに辿り着いたのは、フライトの1時間10分前。でも前日にwebチェックインしておいたおかげで、カウンター手続きも涼しい顔ですんなりと終了。座席も2階席の3列独り占めで、安眠できそう。万事快調だったバリ滞在を半年ビールのエビスビールで祝いつつ、日本でのフル回転な日々に備えて、就寝。7時間後には東京です。
2008.04.29
平常

2.11大統領・首相襲撃事件の首謀者である
サルシーニャ副司令官が投降したとの知らせを聞く。
(左写真はAFPより借用)
一命を取り留めたあと豪州で治療を受けていた
ホルタ大統領が今月17日に帰還してからは
投稿は今日か明日か、という感じだったので
周囲のティモール人も特段おどろいた様子もなく、
ああやっとですか、やっぱりね。という雰囲気。
2月以来続いていた非常/緊急事態宣言も先週すでに解除されていたし
(武装勢力が潜んでいるとされるエルメラ県1県のみ継続)
夜間外出禁止令を除けば、ディリでの生活はとっくに平常に戻っていたけれど
やはり事実として「投降・逮捕」と聞くと、相応の安堵感を覚える。
この知らせをいちばん喜んでいるのは、エルメラ県で活動しているNGO友人かもしれない。
治安上の配慮から、2ヶ月以上ずっと現場に入れない状態が続き
だいぶフラストレーションが溜まっているようだったので、
いまごろ小躍りしているんじゃないだろうか。
週末、これにかこつけて祝杯でもあげねば。
関連ニュースはこちら。
→東ティモール首相暗殺未遂、容疑者ら投降[CNNjp]
→E Timor rebel leader surrenders [BBC]
(昼前の投降を受けて、午後2時には画像付きでニュースが流れるBBCってやっぱり凄いと思う。)
2008.04.26
Can the Cellphone Help End Global Poverty?
::"Can the Cellphone Help End Global Poverty? "[NY Times]::
2週間以上前の記事だけど、長かっただけあって?最近読んだ中ではいちばん面白かった。
勤め人時代の経験や知識よりも、大学院で開発論を学んだときよりも
FASIDのCSR研修での"BOP/Bottom of the Piramyd"のケーススタディよりも、
いま自分が所属する世界=まさにdeveloping worldの文脈だと、余計にしっくりくる。
改めて感じたのは、グラミンフォンも、クレジットを利用したモバイルバンキングも、
結局、生活を変えるのは技術そのものではなく、アイディアと使い方なんだなあということ。
以下、全くまとまらぬ雑文のまま、雑感。
(なんだか茶々入れのような内容だけど、もとの記事はちゃんと読み応えありです)
++
・”途上国が貧困から抜け出せぬ一因は、彼らが資源を活用せず無駄にしていることにある。
時間と機会も、そのひとつだ。でもそこに携帯電話があったらどうだろう?”
- ティモールでは、毎日どれだけの時間と機会が無駄に打ち捨てられていくことか。
動力としての携帯電話だけでなく、アイディアや意欲という燃料が足りないのだ。ここには。
文中にも”支援をつぎこむよりも、携帯電話を1台与えた方が、起業精神を伸ばし
自助発展の道を見つける確率が高い”的な内容がある。
すでに多くのNGOやドナーもそのことには気づきつつあるようで、
いくつかのプログラムは、単なる職業訓練から起業支援をうたう内容に変化しつつある。
外から与えられた「場」がどの程度機能するかわからないけれど、
アイディアの見つけ方や活かし方を学ぶことは、wordやexcelの操作よりも役に立つはず。
未開拓=チャンスは到る所に転がっているともいえる。まだ市場も確立していないこの国で
innovativeな社会起業家が生まれてきたりするといいな。数年後が楽しみ。
++
”貧しい人々でも、ICT-携帯電話の通話クレジット-にかなり多くの額をつぎ込む”
”ひとたび収入が増え始めると、収入の増加よりも早いペースで通話代が増える”
- この一文にも激しく同意。TLの人々も、本当に電話、特にケータイが好きで、
明らかに月給よりも高そうなfancyなカメラ付き携帯を持っていたりもする。
そんなに話して(お金)大丈夫?と思うくらい、長電話している姿もよく見かける。
++
”コミュニケーションは、ある人々にとっては(特にそれを一度手にした人々には)
非常に基本的かつ重要な権利なのだ。まるで水のように。”
- TLは携帯も固定も、ティモールテレコム(TT)一社独占で、価格設定も暴力的に高い。
それでもIDP(国内避難民)のように、独立闘争や国内紛争、不安定な社会治安情勢などで
いつ故郷に戻れるのか、または別の場所に永住できるのか
あてもないまま移動を繰り返すことに余儀なくされてきた人々にとっては
どこにいても家族や友人の消息を確認できる"fixed identity point"としての
携帯電話の価値は日本のそれよりも重いのかもしれない。
++
”Connecting the Unconnected”
”巨大で未開拓の途上国市場を手に入れるために、企業は「利用者が何を望んでいるか」
「携帯利用の障害になっているのは何か、それをいかに取り除くか」を考え始めた。
電力供給が無いもしくは不安定な地域向けに長時間耐久バッテリーの提供、、
キオスクでの充電サービス、太陽光/風力を動力源とするアンテナ開発は、その一例だ。
かつて自分の回線のことだけ気にしていればよかった携帯電話/通信会社も、
いまや利用者の生活環境を考慮することなしにビジネスを拡大することはできない”
- 完全売り手市場のTLで、キャリアからの歩み寄りをどこまで期待できるかわからんが。
あ、でも。そういえば。チャージ用の最小単位がこれまで5ドルだったのだが、
つい最近、新しい2ドルのカードを目にするようになった。
(他の開発途上国の例にもれず、殆どの人はプリペイド利用者。)
これも低所得の利用者が広がり続けている証拠だろう。
たまにはTTも経営努力をするのね、とちょっと見直す気になった。
利用者ニーズに応えるなら、いっそ値下げしてほしいというのが切なる願いだけど。
ちなみに、通話料の高さゆえか、ローカルからマラエ(外国人)にかけてくる場合は、
ワン切りされることが非常に多い。もちろん通話料は折り返した自分持ち。
しかし大したようでないことも多く、じゃあSMSしろよ!と思うのだが、
それも面倒かもったいないか、どちらからしい。
数か月前の休日、朝6時、7時、14時と見知らぬ番号からワン切りがあり
さすがにかけなおしたら、見知らぬ声が「これ僕の番号、よろしくね」と。
わざわざありがとう。でも私から電話をすることは2度とないと思う。
あなたの名前を聞いても、ほんのひとかけらの記憶も呼び起こせないのに。
++
”(途上国の人々に、自分の理想の携帯電話の絵を描いてもらうという試みに関して)
人々は、携帯電話に自分の世界観-希望や、いま面している障害-を投影するようだ。
リベリア難民が地雷探知機能を、TVやラジオを持たぬインドのスラムでは天気予報を、
毎日メッカ方面に向かい祈るイスラム教徒がGPSを必要とするように。
選挙後、混乱が続いていたケニアでは、平和をもたらす、あるいは争いの道具としての
携帯電話利用を考える傾向が顕著に見られた。”
- かつて勤めた会社は、入社したばかりのころはまさに
モバイルインターネット(今はこんな硬い言い方しないか)のサービスイン前夜で
その後、通信速度が飛躍的に早くなり、カメラが付き、javaを搭載し、映像が流れ、と
生活の根本を変えるまではいかなくとも、新しいワクワクが詰まっているところだった。
難しい技術ではなく、単純に楽しめるサービスを打ち出していくことで、
ケータイの新しい世界が、どんどん広がっていく気がした。
いま自分が持っている日本の携帯電話は、1年半くらい前に買ったもので、
テレビも見れないし、画素数もデジカメ並みではないけど、使わない機能の方が多い。
停電の多い途上国ではむしろ、懐中電灯がわりになるトーチ付きの方が親切だったりする。
とはいえ、日本で電灯をつけたところで誰も必要とする人はいないだろうし、
それよりも長い通勤時間、身動の取れない満員電車の中でも
自分の掌の中にあるケータイから情報にアクセスできた方がいいに決まってる。
それに、この電話をローカルに見せると、やはり皆、うらやましがるのだ。
フラッシュやズーム機能つきのカメラは外部メモリを使えばプリントもできるし、
音楽もきれいで、ゲームもできて、なんといっても画面がきれい。
色々ボタンを押しては目を輝かせる彼らにとってはきっと、
日本の最新携帯電話は、夢が詰まった機械なのかもしれない。
++
この記事の主役であるChipchase氏のblogも、なかなかおもしろい。
理想のケータイを描く「Open Studio」の作品の画像も色々あり、けっこう精巧で驚く。
::Jan Chipchase - Future Perfect::
2週間以上前の記事だけど、長かっただけあって?最近読んだ中ではいちばん面白かった。
勤め人時代の経験や知識よりも、大学院で開発論を学んだときよりも
FASIDのCSR研修での"BOP/Bottom of the Piramyd"のケーススタディよりも、
いま自分が所属する世界=まさにdeveloping worldの文脈だと、余計にしっくりくる。
改めて感じたのは、グラミンフォンも、クレジットを利用したモバイルバンキングも、
結局、生活を変えるのは技術そのものではなく、アイディアと使い方なんだなあということ。
以下、全くまとまらぬ雑文のまま、雑感。
(なんだか茶々入れのような内容だけど、もとの記事はちゃんと読み応えありです)
++
・”途上国が貧困から抜け出せぬ一因は、彼らが資源を活用せず無駄にしていることにある。
時間と機会も、そのひとつだ。でもそこに携帯電話があったらどうだろう?”
- ティモールでは、毎日どれだけの時間と機会が無駄に打ち捨てられていくことか。
動力としての携帯電話だけでなく、アイディアや意欲という燃料が足りないのだ。ここには。
文中にも”支援をつぎこむよりも、携帯電話を1台与えた方が、起業精神を伸ばし
自助発展の道を見つける確率が高い”的な内容がある。
すでに多くのNGOやドナーもそのことには気づきつつあるようで、
いくつかのプログラムは、単なる職業訓練から起業支援をうたう内容に変化しつつある。
外から与えられた「場」がどの程度機能するかわからないけれど、
アイディアの見つけ方や活かし方を学ぶことは、wordやexcelの操作よりも役に立つはず。
未開拓=チャンスは到る所に転がっているともいえる。まだ市場も確立していないこの国で
innovativeな社会起業家が生まれてきたりするといいな。数年後が楽しみ。
++
”貧しい人々でも、ICT-携帯電話の通話クレジット-にかなり多くの額をつぎ込む”
”ひとたび収入が増え始めると、収入の増加よりも早いペースで通話代が増える”
- この一文にも激しく同意。TLの人々も、本当に電話、特にケータイが好きで、
明らかに月給よりも高そうなfancyなカメラ付き携帯を持っていたりもする。
そんなに話して(お金)大丈夫?と思うくらい、長電話している姿もよく見かける。
++
”コミュニケーションは、ある人々にとっては(特にそれを一度手にした人々には)
非常に基本的かつ重要な権利なのだ。まるで水のように。”
- TLは携帯も固定も、ティモールテレコム(TT)一社独占で、価格設定も暴力的に高い。
それでもIDP(国内避難民)のように、独立闘争や国内紛争、不安定な社会治安情勢などで
いつ故郷に戻れるのか、または別の場所に永住できるのか
あてもないまま移動を繰り返すことに余儀なくされてきた人々にとっては
どこにいても家族や友人の消息を確認できる"fixed identity point"としての
携帯電話の価値は日本のそれよりも重いのかもしれない。
++
”Connecting the Unconnected”
”巨大で未開拓の途上国市場を手に入れるために、企業は「利用者が何を望んでいるか」
「携帯利用の障害になっているのは何か、それをいかに取り除くか」を考え始めた。
電力供給が無いもしくは不安定な地域向けに長時間耐久バッテリーの提供、、
キオスクでの充電サービス、太陽光/風力を動力源とするアンテナ開発は、その一例だ。
かつて自分の回線のことだけ気にしていればよかった携帯電話/通信会社も、
いまや利用者の生活環境を考慮することなしにビジネスを拡大することはできない”
- 完全売り手市場のTLで、キャリアからの歩み寄りをどこまで期待できるかわからんが。
あ、でも。そういえば。チャージ用の最小単位がこれまで5ドルだったのだが、
つい最近、新しい2ドルのカードを目にするようになった。
(他の開発途上国の例にもれず、殆どの人はプリペイド利用者。)
これも低所得の利用者が広がり続けている証拠だろう。
たまにはTTも経営努力をするのね、とちょっと見直す気になった。
利用者ニーズに応えるなら、いっそ値下げしてほしいというのが切なる願いだけど。
ちなみに、通話料の高さゆえか、ローカルからマラエ(外国人)にかけてくる場合は、
ワン切りされることが非常に多い。もちろん通話料は折り返した自分持ち。
しかし大したようでないことも多く、じゃあSMSしろよ!と思うのだが、
それも面倒かもったいないか、どちらからしい。
数か月前の休日、朝6時、7時、14時と見知らぬ番号からワン切りがあり
さすがにかけなおしたら、見知らぬ声が「これ僕の番号、よろしくね」と。
わざわざありがとう。でも私から電話をすることは2度とないと思う。
あなたの名前を聞いても、ほんのひとかけらの記憶も呼び起こせないのに。
++
”(途上国の人々に、自分の理想の携帯電話の絵を描いてもらうという試みに関して)
人々は、携帯電話に自分の世界観-希望や、いま面している障害-を投影するようだ。
リベリア難民が地雷探知機能を、TVやラジオを持たぬインドのスラムでは天気予報を、
毎日メッカ方面に向かい祈るイスラム教徒がGPSを必要とするように。
選挙後、混乱が続いていたケニアでは、平和をもたらす、あるいは争いの道具としての
携帯電話利用を考える傾向が顕著に見られた。”
- かつて勤めた会社は、入社したばかりのころはまさに
モバイルインターネット(今はこんな硬い言い方しないか)のサービスイン前夜で
その後、通信速度が飛躍的に早くなり、カメラが付き、javaを搭載し、映像が流れ、と
生活の根本を変えるまではいかなくとも、新しいワクワクが詰まっているところだった。
難しい技術ではなく、単純に楽しめるサービスを打ち出していくことで、
ケータイの新しい世界が、どんどん広がっていく気がした。
いま自分が持っている日本の携帯電話は、1年半くらい前に買ったもので、
テレビも見れないし、画素数もデジカメ並みではないけど、使わない機能の方が多い。
停電の多い途上国ではむしろ、懐中電灯がわりになるトーチ付きの方が親切だったりする。
とはいえ、日本で電灯をつけたところで誰も必要とする人はいないだろうし、
それよりも長い通勤時間、身動の取れない満員電車の中でも
自分の掌の中にあるケータイから情報にアクセスできた方がいいに決まってる。
それに、この電話をローカルに見せると、やはり皆、うらやましがるのだ。
フラッシュやズーム機能つきのカメラは外部メモリを使えばプリントもできるし、
音楽もきれいで、ゲームもできて、なんといっても画面がきれい。
色々ボタンを押しては目を輝かせる彼らにとってはきっと、
日本の最新携帯電話は、夢が詰まった機械なのかもしれない。
++
この記事の主役であるChipchase氏のblogも、なかなかおもしろい。
理想のケータイを描く「Open Studio」の作品の画像も色々あり、けっこう精巧で驚く。
::Jan Chipchase - Future Perfect::
2007.11.20
2007.11.15
2007.10.15
WILD WILD EAST
ディリから、ひたすら東へ車を走らせること6時間。
ティモール最東端のラウテム県の、さらにその端にあるジャコ島は
息をのむほどの海の美しさで知られる、小さな小さな無人島だ。
以前から話には聞いていたけれど、汗ばんだ体にもまとわりつかない、さらさらした白砂と
絵の具を溶かしたような、鮮やかなエメラルドグリーンの海は、
いざ自分で足を踏み入れてみても、まるで現実感がないほどに、美しかった。

遠浅の海は、真水のプールで泳いでいるかのような透明度で
息を止めて水中にもぐってみると、30m先まで余裕で見渡せそうなビジビリティの高さ。
水深5mくらいのところを泳いでいても、あまりにくっきりと海底が見えるため
深さの感覚さえ、よくわからなくなってくる。




++
呑み仲間でもあるNGO友人が、任期を終えて月末に帰国することになり
送別旅行として、急遽、初のジャコ訪問ツアーを敢行することが決まったのが、先週末。
平日はディリを離れてプロジェクトサイトに入るメンバーが多いため情報収集する間もなく
トルモノモトリアエズ、でも冷えたビールだけはたっぷり積み込んで、いざ出発。
金曜夜発・日曜夜戻り、往復12時間ドライブで旅程の半分は車の中、という強行日程ながら
並外れてタフな女性が多いのは、開発業界の常。
途中で、マナトゥトの塩田(巨大な塩の湖)に寄ったり、
日本軍が作ったという要塞?城壁?の跡に登ってみたり
メハラで60代と思えぬシスターたちが運営するパーマカルチャー農園を見学したり
長い道中も、お楽しみ盛りだくさんで、疲れを感じる暇もないほどだった。


しかも宿の予約もなしに出かけるという暴挙の結果、
(楽天トラベルはおろか電話帳すら無いので、予約できる宿を探すの自体が大変)
初日のバウカウでは、たまたま見つけたローカル宿を値切り、
部屋に殺虫剤を捲きまくって、化学物質汚染と引き換えに安眠を手に入れたものの
2日目の夜、楽しみにしていたジャコ対岸・トゥトゥアラのエコロッジは人気で満室。
他に宿は無し、テントも無し、というにっちもさっちもいかない状況を
宿のスタッフと交渉して、高床吹き抜けキッチンで雑魚寝という荒業で乗り切る羽目に。
いやー。若かりし日のバックパッキング旅行よりもサバイバルだわーと笑いつつ
気を取り直して水浴び(もちろんシャワーなんてない)にいったら、
桶に貯めてあるのは海水だったりして、もう、ここまでくるとプリミティブといった方が近い。
そんな勢いづいた我々のひとりが
たまたま最近、ひょんなことから手に入れた
キャンプ用クッキングセットを持参していたのは
もはや偶然ではなく必然かもしれない。
ジャコまで乗せてもらった漁師から魚と貝を買い、
(ジャコ-トゥトゥアラ間には橋なぞ無く
漁師のボートに乗せてもらって往復する)
赤米と炊き込んで鯛飯風にするのはまだいいとして
フィンをまな板に、アーミーナイフで捌いた魚を
海の水で洗ったあと、軽くあぶっただけで食べたり、
衛生学的見地からは、かなり無茶なことをしていた。
(ちなみに保健NGOからの参加者も2人いたはずなのだが)
傍から見たら、まるで無人島漂流記のような異様な光景にうつったに違いない。
夜は夜で、ビーチに川の字に寝転んで、
満天の、びっしりと星が詰まった空に数分おきに現れる流れ星を飽きることなく数えたり。
ここまで自然と一体化した旅は、初めて。もしかしたら最初で最後かもしれない。
タンザニア・ペンバ島でのワークキャンプも、当時はかなり自然に近づいた気がしていたけれど
いま振り返ってみると、ペンバは電気も、水道もある「町」だった。
昔むかーし、『天国にいちばん近い島』という映画があったけど、
あれはニューカレドニアだったか。でもジャコ島も負けていない。と思う。
途中でデジカメの電池が切れてしまい、肝心のビーチの写真は殆ど取れずじまいだったけど
いずれにせよ、あの別世界のように美しい光景は、私の腕では切り取れまい。
天国に近づいてみたい方、ぜひ直接、ティモールまでおいでませ。
※旅の前半に撮った写真は、こちらとこちらに。
ただし、実際はこの数倍、いや100倍は美しいです。


ティモール最東端のラウテム県の、さらにその端にあるジャコ島は
息をのむほどの海の美しさで知られる、小さな小さな無人島だ。
以前から話には聞いていたけれど、汗ばんだ体にもまとわりつかない、さらさらした白砂と
絵の具を溶かしたような、鮮やかなエメラルドグリーンの海は、
いざ自分で足を踏み入れてみても、まるで現実感がないほどに、美しかった。

遠浅の海は、真水のプールで泳いでいるかのような透明度で
息を止めて水中にもぐってみると、30m先まで余裕で見渡せそうなビジビリティの高さ。
水深5mくらいのところを泳いでいても、あまりにくっきりと海底が見えるため
深さの感覚さえ、よくわからなくなってくる。




++
呑み仲間でもあるNGO友人が、任期を終えて月末に帰国することになり
送別旅行として、急遽、初のジャコ訪問ツアーを敢行することが決まったのが、先週末。
平日はディリを離れてプロジェクトサイトに入るメンバーが多いため情報収集する間もなく
トルモノモトリアエズ、でも冷えたビールだけはたっぷり積み込んで、いざ出発。
金曜夜発・日曜夜戻り、往復12時間ドライブで旅程の半分は車の中、という強行日程ながら
並外れてタフな女性が多いのは、開発業界の常。
途中で、マナトゥトの塩田(巨大な塩の湖)に寄ったり、
日本軍が作ったという要塞?城壁?の跡に登ってみたり
メハラで60代と思えぬシスターたちが運営するパーマカルチャー農園を見学したり
長い道中も、お楽しみ盛りだくさんで、疲れを感じる暇もないほどだった。


しかも宿の予約もなしに出かけるという暴挙の結果、
(楽天トラベルはおろか電話帳すら無いので、予約できる宿を探すの自体が大変)
初日のバウカウでは、たまたま見つけたローカル宿を値切り、
部屋に殺虫剤を捲きまくって、化学物質汚染と引き換えに安眠を手に入れたものの
2日目の夜、楽しみにしていたジャコ対岸・トゥトゥアラのエコロッジは人気で満室。
他に宿は無し、テントも無し、というにっちもさっちもいかない状況を
宿のスタッフと交渉して、高床吹き抜けキッチンで雑魚寝という荒業で乗り切る羽目に。
いやー。若かりし日のバックパッキング旅行よりもサバイバルだわーと笑いつつ
気を取り直して水浴び(もちろんシャワーなんてない)にいったら、
桶に貯めてあるのは海水だったりして、もう、ここまでくるとプリミティブといった方が近い。

たまたま最近、ひょんなことから手に入れた
キャンプ用クッキングセットを持参していたのは
もはや偶然ではなく必然かもしれない。
ジャコまで乗せてもらった漁師から魚と貝を買い、
(ジャコ-トゥトゥアラ間には橋なぞ無く
漁師のボートに乗せてもらって往復する)
赤米と炊き込んで鯛飯風にするのはまだいいとして
フィンをまな板に、アーミーナイフで捌いた魚を
海の水で洗ったあと、軽くあぶっただけで食べたり、
衛生学的見地からは、かなり無茶なことをしていた。
(ちなみに保健NGOからの参加者も2人いたはずなのだが)
傍から見たら、まるで無人島漂流記のような異様な光景にうつったに違いない。
夜は夜で、ビーチに川の字に寝転んで、
満天の、びっしりと星が詰まった空に数分おきに現れる流れ星を飽きることなく数えたり。
ここまで自然と一体化した旅は、初めて。もしかしたら最初で最後かもしれない。
タンザニア・ペンバ島でのワークキャンプも、当時はかなり自然に近づいた気がしていたけれど
いま振り返ってみると、ペンバは電気も、水道もある「町」だった。
昔むかーし、『天国にいちばん近い島』という映画があったけど、
あれはニューカレドニアだったか。でもジャコ島も負けていない。と思う。
途中でデジカメの電池が切れてしまい、肝心のビーチの写真は殆ど取れずじまいだったけど
いずれにせよ、あの別世界のように美しい光景は、私の腕では切り取れまい。
天国に近づいてみたい方、ぜひ直接、ティモールまでおいでませ。
※旅の前半に撮った写真は、こちらとこちらに。
ただし、実際はこの数倍、いや100倍は美しいです。


2007.03.14
旧"Hush!!"ブログ
これまでの記事は、livedoorの方へ置きっぱなしです。
→"Hush!!"(http://blog.livedoor.jp/cannon_ball)
日本でデータ移植したかったんだけど、そんな時間は無く。。
ETの細い回線じゃ、ますます無理そうだし、
おそらく今後は並行運営になるかと思うので
RSS・ブックマークなど登録くださっているという奇特な方は
ご注意くださいませ。
(1-2月分のたまった記事は、livedoorの方へ上書き予定)
ややこしくてすみません。
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ややこしくてすみません。